『龍時』を読んで我が監督を思う

2007年06月11日

週末に『龍時』3巻を読破しました。

リュウジは17歳。
リーガエスパニョーラの「ベティス」というチームにいて、
途中出場で、流れを変えられる選手として、スーパーサブの位置にいる。
(ちょうど、今のスナさんのような)


「これからリュウジはどんな選手になっていくんだろう」と、
続きが楽しみな終わり方なのですが、
作者の野田尚さんは2004年急逝されており、
本当に本当に残念ながら、この続きはないのです。
無念。



野田さんは、アドバイザーである中西哲生さんとの対談の中で、
この3冊の本の狙いをこう語っていらっしゃいます。

1巻~日本人のアイデンティティーを描く
2巻~スペインを熱く伝える
3巻~監督論


3巻の『龍時 03-04』で、

リュウジは飛び級で「アテネ五輪」の代表選手に呼ばれ、
アテネ五輪で強豪国と戦います。

そのアテネ五輪チームを率いる監督として
「平義楯夫」なる人物が登場します。

その監督の経歴。

中盤の選手だったが、Jリーグ開幕を待たず、30歳で現役を引退し、
私費でドイツに渡り、コーチ留学を始める。

苦労して国家試験に合格し、ドイツのライセンスを習得する。
ドイツ二部のクラブのユースチームの監督になり、成績を残す。
その後、解任された監督のあとを受けて、トップチームの監督となり、
3年目に1昇格を果たす。
日本サッカー協会の招聘を受けて帰国し、五輪代表監督となる。


上のような経歴な人なので、
その監督哲学は、<ドイツ仕込み>なわけで、

読み進んでいくと、我がチームの監督と重なってしまう部分が出て来ます。


「守備に自由は存在しない。
 攻撃は個人で局面を打開できるが、ディフェンスは1人ではできない。
最終ラインというのは、自由を追い求めると責任ばかりが強くなってしまうポジションで、個々の判断でやってはいけない」
(平義のドイツ仕込みの守備哲学)

「DFというのは、ボールと相手をできるだけ同一視野に入れるのが鉄則だが、
どうしてもボールを見なければならない瞬間がある。
その空白のタイミングで、相手FWは視界から消えてしまう。
これがDFにとっての『魔の瞬間』で、失点につながってしまう。
それを防ぐには、前にいる中盤の選手が、敵の展開を予想できるようなプレッシャーのかけ方をしなければならない。
サイドに振られると予感したら、パスコースを消し、サイドチェンジのボールを予想しての寄せが必要になってくる。
それができると、いい視野の中で守備ができるようになり、予想できる形でボールを奪えて、効果的なカウンターアタックになる。」
(平義の守備練習)


「守備のオートマティズムはよりよい攻撃につながる。」
(平義の理想)


最後に、平義がドイツでのプロコーチ養成コースで思い知らされたこと。

「何がコーチにとって最も重要な資質なのか。
知識や理論を越えたもの。
ドイツではそれをパーソナリティーと呼ぶ。
単なる個性とか人格を超えたもの。
ピッチにいる選手たちに力を与え、ひとつにまとめる<魅力的な何か>だということ」


サッカーって、本当に奥が深い・・・・


この本の中で、アトランタ五輪のチームには、
GKとして、曽ヶ端準選手がオーバーエージ枠で参加し、
素晴らしい反応で数々のピンチを救ってくれます。

で、そのGKのバックアップとして、

「林卓人」が登場します。


はやしぃ!!
がんばれ!!


post by No.1 代表:くー

11:37

コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

orion

Re:『龍時』を読んで我が監督を思う

2007-06-11 19:38

はじめまして。orionと申します。 「龍時」が大好きなので書き込みさせていただきました。 実は自分も平義監督のモデルが誰か気になっていました。 でも読んだ当時には三浦さんと重なる部分があるなんて気がつきませんでした。 できることなら野沢尚さんに聞いてみたかったです。 ところで「龍時」の曽ヶ端はなかなか素敵ですよね。 ああいうキャラクター、私は好きです。

No.1 代表:くー

Re:『龍時』を読んで我が監督を思う

2007-06-11 21:18

>orionさん コメントありがとうございます。 『龍時』。今回文庫本になったのを初めて読みました。 サッカー好きにはたまらないですね。 でも、続きが読めないというのは、悲しいです。。 曽ヶ端、良い味ですよね。 明神も。。。(^^)v

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