2010年03月22日
土曜日に 休日出勤した後で、サッポロファクトリーのユナイテッドシネマで観賞。 11番スクリーンは以前の アイマックスシアター。 開業当初の華やかな頃を知っている者としては、ちょっと寂しい劇場でした。 The Hurt Locker Hurtは 傷つける、痛める、苦痛。 Lockerは 鍵をかける人、(鍵のかかる)ロッカー。 Hurt Lockerは 傷や苦痛を納めるロッカー。 タイトルはアメリカ軍の隠語で「行きたくない場所」「棺桶」を意味するそうだ。
「戦争は ドラッグである。」 極限状態の戦闘による緊張感と興奮。 それに疲れ果て 壊れていく精神と、それに麻痺し 中毒となっていく精神。 たとえ戦場で生き残っても、真っ当な人間性は 破壊されてしまう。 それが 戦争だ。 主人公は 爆発物処理班の班長。 恐れを知らずに爆発物処理に当たるが、いつの間にか死と隣り合っているという恐怖は麻痺し、その緊張感の虜となり、あえて危険の中に飛び込んでいくような、自殺的行為が目立つようになる。 生き残るために必要な技術やチームワークを無視し、単独行動に走る彼は 決して英雄ではない。 もっとも そうしたものを駆使しても死ぬ時は死ぬし、安易に人を信じるようなお人好しは 余計に簡単に死んでしまうのだが。 この映画は そうして中毒になっていく男の姿を描いた作品。 全編ドキュメンタリータッチで描かれ、特にストーリーらしいストーリーは無いけれど、最初から最後まで 緊迫感の連続。 かなり重い映画だった。 戦争によるPTSDが社会問題となっているアメリカ。 ベトナム戦争の後遺症を描いた作品は ランボーや ディアハンターなど 数多いけれど、 これからはイラク戦争の後遺症をテーマにした作品が、様々な形で作られていくのだろうな。