2015年06月18日
本の買い置きを切らしてしまったのを機に、先日から 村上春樹を読み返しています。 最初は デビュー作である 『風の歌を聴け』、 次は 僕と鼠のシリーズ第2作 『1973年のピンボール』、 そのままシリーズ第3作の 『羊をめぐる冒険』 へ行こうかと思ったのですが、 村上春樹の 代表作は? 初心者向けに薦めるなら どの本? という話題となり、 僕は 代表作は 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、 初心者向けとして 『ノルウェーの森』か 『風の歌を聴け』を 選んだのですが、 『中国行きのスロウ・ボート』も捨て難い、というご意見をいただき、 確かにそうだな と思って、3冊目は これを読みました。 書かれた時期的にもぴったりですしね。![]()
1983年に出版された村上春樹の最初の短編集で、 ・中国行きのスロウ・ボート ・貧乏な叔母さんの話 ・ニューヨーク炭鉱の悲劇 ・カンガルー通信 ・午後の最後の芝生 ・土の中の彼女の小さな犬 ・シドニーのグリーン・ストリート の7編が収録されています。 前の4編が『羊をめぐる冒険』の前に、後の3編が後に書かれました。 最後に読んだのは 10年前? それとも20年前だったでしょうか。 ただ、細かなストーリーは覚えていなくても、少し読み進めただけで 蘇ってくる記憶があり、前には気付かなかった 新しい発見があり、本当に面白かった。 どの作品にも 村上春樹らしい 独特の世界観と 距離感、雰囲気があり、曖昧さと 几帳面さ、文体や 比喩なども 彼らしく、とても良かったです。 この7編の中から1編を選ぶとしたなら、 ちょっと迷いながらも 「午後の最後の芝生」を選びます。 以前に読んだ時は 晴れた夏の日に丁寧に時間を掛けて芝を刈るシーンがとても印象的で 忘れられない作品だったのですが、今回 読み返すと ガールフレンドに別れを告げられたばかりの“僕”と、娘を失って酒浸りの毎日を送る大きな女が、雨戸を閉め切って真っ暗な娘の部屋に入って行くシーンも 象徴的ですね。 雨戸を開けると溢れる 光と風、その中で娘の事を語る二人。その対比が 哀しくて 切なかったです。 この作品の影響で 今の家を建てた時、庭は迷わずに芝生にしました。 僕は “僕”のように 上手く芝を刈れているでしょうか?![]()
野 風
Re:『中国行きのスロウ・ボート』 村上春樹
2015-06-18 21:38
懐かしいですね! 『ねじまき…』『ダンス…』とか? 村上作品手元にあるものは『ノルウェー』と『1Q84』だけです。 『東京奇譚集』2008年9月青空さんに借りて読んだ記録があります。 青空さんとの本の貸し借り10年近くなるのですね。 『新宿鮫・絆回廊』まだでしたら21日持っていきす。
GG.am3:00
Re:『中国行きのスロウ・ボート』 村上春樹
2015-06-18 21:43
むかしむかし『ノルウェーの森』読んだが内容すっかり忘れた。活字離れが進んでいるということでしょうか。琴似から厚別に移った『くすみ書房』が21日で閉店するとのこと、ダイレクトにネットで注文するのも分かるが、本屋さんで偶然面白い本にめぐり合う楽しみもあるのにね〜
青空
Re:『中国行きのスロウ・ボート』 村上春樹
2015-06-18 22:49
>野風さん 初版は30年以上前ですからね。この辺の本は ホント懐かしいです。 一方の新宿鮫も 懐かしいです。絆回廊は まだ読んでいないので、お願いします。 >龍さん 『くすみ書房』は いろいろアイデアを出して頑張っていただけに、残念です。 本屋さんで 書棚を眺めながら ふと手に取った本がとても面白いという事が度々あって、本との出会いの不思議を感じます。 あまり大きすぎる書店は 年配者には優しくないですよ(笑)
ブラコン2号
Re:『中国行きのスロウ・ボート』 村上春樹
2015-06-19 09:31
お久しぶりです。 村上春樹は、そんなにそんなに読んでいないですが… 当時、『ねじまき鳥クロニクル』は集中して読めた記憶があります。 あと『神の子どもたちはみな踊る』の中の『かえるくん、東京を救う』も好きでした。 もう一度、読み直したら、また違う思いを抱くかもしれないですね~。 時間があれば、また目を通してみたいと思います。 ちなみに昨日から読んでいるのは藤堂志津子の『愛犬リッキーと親バカな飼主の物語』です。